2008年05月08日

スポーツ好き!〜番外/柔道編〜

????????アナウンスの声に はじかれて
  興奮が波のように 広がるから
  君がいないから 僕だけ 淋しくて
  君の返事 読みかえして 席をたつ
  そんなことをただ繰りかえして
  時計だけが何もいわず 回るのさ
  君のための 席がつめたい



今日の1曲は、
爆風スランプ「大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い
(詞:サンプラザ中野・曲:嶋田陽一)でした。
YouTubeはこちらからどうぞ。

僕たち世代には、
爆風スランプのこの時期の曲はすごく懐かしいんです。
中学生の時に聴いた「涙の陸上部」とか懐かしいなー。
(リンクはニコニコ動画ですので、会員登録が必要です。)

さて今日のエントリーですが、
久しぶりに「スポーツ好き!」を書きます。
最初のエントリーの時に少しだけ書きましたが、
僕は小学5年生から高校3年生まで
柔道をやっておりました。
そんなこともあって、今日は柔道の話を。

去る4月29日の昭和の日、日本武道館を会場に
全日本柔道選手権大会」が開催されました。
この大会は、毎年4月29日に日本武道館で開催されていますので、
僕も余程のことがない限りテレビで観戦しています。
勿論、今年もテレビ観戦いたしました。

柔道というと、皆さんも何かしらで目にしたことはあるでしょうが、
そのほとんどはオリンピックなのではないでしょうか。
オリンピックも盛り上がって面白いのですが(除:1988&2008)、
柔道という武道の魅力を知るには、
やはりこの全日本選手権だと思います。

僕にとっては、いろいろな面で
この全日本選手権の方がオリンピックよりも上を行っています。
実は、今大会の有力候補の一人だった棟田選手も
大会前日の記者会見で同じようなことを仰っていました。

全日本選手権の何がいいのか?

選手が日本人であること。
審判が日本人であること。
きちんとした畳の試合場であること。
選手の柔道着が白いこと。
選手がきちんと礼をすること。
座って帯を結び直すこと。
講道館柔道試合審判規定で試合を行うこと。
効果の判定がないこと。
教育的指導があること。
抑え込みが30秒で一本になること。
体重別階級制でないこと。
すぐにこれだけ出てきます。

よく言われていることですが、
オリンピック等で行われる柔道は国際化の波に晒され、
日本の武道である柔道の姿は全くなくなり、
世界のスポーツJUDOになってしまいました。

オリンピックでは、
確かに僕も日本人選手の活躍には一喜一憂しますが、
試合内容的には面白くもなく、手に汗握るでもなく、
ほとんど見るべきものはありません。

組み手はめちゃくちゃ、技もめちゃくちゃ。
外国人の審判は下手だし、最近ではもうルールさえもめちゃくちゃ。
試合場は趣のない色彩。
選手の一方は青い柔道着(赤じゃなくてよかった)。
礼儀作法もめちゃくちゃ。
あげくの果てには、もう勝ちゃぁ何でもありなの?な雰囲気。
だから、こうした大誤審の酷い試合が起こってしまうんです。
もしあれが投げ技だとしたら、
柔道を少しでもやったことがあれば解りますが、
身体の動き・流れが人類史上あり得ない、
全く理にかなっていない動きですから。

既述のとおり、全日本選手権は体重別階級制の試合ではありません。
オリンピック等では体重別階級制ですから、
そうした試合しかご覧になったことがない方にとっては、
真の体重無差別の試合も面白いのではないかと思います。
過去には、小川直也選手対古賀稔彦選手という
普通にはあり得ない試合もありました。しかも決勝戦で。

同じように体重別階級制のボクシングでは、
「パウンド・フォー・パウンド」という考え方があります。
「仮に体重のハンディがなかったら、一体誰が一番強いのか!」
という考え方です。
ボクシング好きの方はご存知のとおりで、
長く「パウンド・フォー・パウンド最強」の称号は
ロイ・ジョーンズJr.に与えられていました。

「柔よく剛を制す」日本の武道・柔道では、
その体重差によるハンディはそのままにして、
「実際に試合をしたら、一体誰が一番強いのか!!」
と考えて試合をする。それがこの全日本選手権なんです。

「一体誰が一番強いのか」
誰しもが考えるこのことを、実際の試合ではっきりさせるから
この全日本選手権は面白いんです。

特に先日の大会は、今年開催されるらしい
(世界の常識から全く歓迎されていない)
オリンピックの代表選考を兼ねていること、
そしてそこに進退を賭けて挑む選手がいることで
大変盛り上がりました。

「進退を賭けて挑む選手」それが井上康生選手です。
もう結果は出てしまっています。
彼は進退を賭けて勝負に挑み、そして準々決勝で敗れ、
先日現役引退を表明いたしました。

全日本選手権準々決勝の畳に上がる彼を見た瞬間、
何となく僕は「これが彼の最後の試合か」と、ふっと感じました。
僕の感じたことを裏切ってくれるように祈りながら、
しかし彼の最後の姿をしっかり見ようと思い、
僕はテレビの画面に集中していました。
結果彼はその試合に敗れました。すっきりと敗れました。
全盛期から考えれば、かなり力は劣ってしまったのかもしれません。
でも彼はこれまでずっと使い続けてきた内股を、
この最後の試合でもかけ続けてくれました。
ありがとう。
彼は、2001年から2003年まで
全日本選手権で3連覇を果しています。
初優勝は、まさに「柔よく剛を制す」で
篠原信一選手に勝っての優勝でした。
彼の名前はこうして永遠に歴史に刻まれます。
お疲れさまでした。楽しい柔道を見せてくれて本当にありがとう。

今日の僕の駄文では、
本当の柔道の魅力は伝えられていないと思います。
今年ほどの盛り上がりはないのだろうと思いますが、
気になった方は、来年の4月29日の昭和の日に
全日本柔道選手権大会をご覧になってください。

僕にとってはその一日が、
日本人に生まれてよかったと感じる一日でもあります。
posted by ciclista at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ciclistaの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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